センサーライトでバスタイムを楽しく
緑を見ながらゆっくり湯舟につかる。
快適なひと時です。
しかし、窓は引違のため眺めを優先とすると、頭の部分に外の冷気が当たらず長湯が出来ないのが不満でした。
電池式センサーライトは2千円程度で購入できます。
試しに湯舟でセンサーが感知できる外部で窓前の緑に明かりが当たるようにセットしてみました。
冷気と緑獲得に成功。
今咲いているポーチュラカは夜には花を閉じてしまいます。
次は窓前の緑のアレンジです。
住まいの設計「あれもこれも」
コンパクトな住まいづくりを考えている方へ、
生活をより豊かに送れるようにするには、よくある間取りでなく状況に応じたあれもこれもの設計や生活の工夫が必要です。
我が家の設計の一部であるバルコニー回りについてご紹介します。
東道路の突き当りの30坪の敷地に建物はL字にして、駐車場と緑を置き取り囲むようにしました。
玄関はアプローチを長く緑をくぐって出迎えます。隣地と距離をとり準防火地域、延焼外の製作木製扉です。
バルコニーは東向き柱をつけ独立させ木製バルコニーとしています。(*行政により可、不可があります。)
緑と木がとても好きで落ちつくからです。
東側向きは朝日が入り快適に、緑環境にも適しています。
アプローチ手前がジュンベリーで花、実、紅葉が素敵ですが手がかかる木です。
奥がアオハダ。株立ちで葉も小型で爽やかです。
(TAMブログ、住まいの環境にコメントしています。)
緑は適度に視界を遮り、2階窓から来客や配達人を見ながらインターホンの受け答えをしたり、バルコニーでの一時を楽しくさせてくれます。
建物が日陰をつくり、季節により快適な場所を選ぶことが出来ます。
物干しの時、日差しの強い日は日陰より出入りします。
バルコニー越しに見る緑は何時もこころを落ち着けてくれます。
特に朝起きて一日を始めるときブラインドを上げ、窓を開け緑が目に入るのがとても好きです。
ときには、蝶々や野鳥がくることも、セミの音も楽しみです。
バルコニーの木製トレリス部分は物干し場です。
脱衣、洗濯、物干しはわずか数歩でとても便利です。
浴室前が物干し場なのでバスコート兼用でもあります。
木製トレリス(既製品で定期取替と経済性で選定)で物干しを外より隠し、日がより長く当たり、室内からも見えづらい位置としています。
浴室内の照明はつけず外部照明に反射する緑を眺めての入浴です。
洗面所の明かりがドア越しに適度な照明となっています。
浴室窓は風を通し浴室を清潔にし、毎日の清掃では窓越しに花をみて変化を楽しんでいます。
ときには浴室の蓋、イス、桶、ブラインドを清掃し窓より出してバルコニーで天日干しを行います。
バルコニーの物干しは目隠しトレリスの取付枠、手摺受となっており、枠を利用して屋上点検の梯子掛け、TVアンテナの取付柱にも利用しています。
バルコニーには季節の飾りつけをします。
5月には鯉のぼりをあげ、
12月にはクリスマス飾りをつけます。
設計で考え、生活していく中でも工夫と実行が大切です。
住まいづくりを楽しみましょう。
山小屋のカビ対策
富士山1000mにある十里木高原の山小屋の立地は樹木に囲まれ湿気が多い。
新築当時はカビ点検、処理など来訪時の最初の仕事だったが、
5年目となり木造りの材料の湿気はほとんど抜けて、滞在中は常に2台の除湿機を回して湿気を抜いて退出するので、来訪時の室内の気になる湿気、異臭はない。
ベッドカバー等は常に持ち帰り洗濯乾燥させて除湿剤入りケースに入れてあるので問題はなし、洗濯ものも浴室を乾燥室として除湿機を回しているので、乾燥状態で収納できる。
使用後の木張りの浴室の乾燥にもなり一石二鳥、いまだに黒カビ一つない。
留守中も空気清浄機をつけて発生する菌類を捕集しているが、
梅雨前ということもあり、除湿剤交換とともに、退出時にエアゾールタイプの防カビ材を使用してみた。
大手メーカーのものは効果小でも安全性、環境配慮はあると思い使用した次第である。
後で調べると、成分はIPMP(歯磨き粉、ニキビケア)、エタノール、DME(ガス)とのこと。
また、以前クッションにカビ臭がでて丸洗いしたこともあるので、ダニスプレーを天日干し後の布製品に使ってみた。
こちらはフェノトリン(ピレスロイド系)とのこと、我が家ではヒバ油(虫除け)、エレミ油(芳香)の天然成分剤を使用しているが、時間が空くので気にはならない。
月に1回行ければと思っているので、今回この方法がうまくいけばこれをルーティンワークとすれば良い。
防カビ、防ダニ材も食料買出しのスーパーで見つけたもの、種類が豊富でどれにするか迷ってしまったが、地場に合った品ぞろえなのでしょう。
木部の経年色斑と水ジミの対処
住まいの設計では多くの木をつかう。
メンテナンスも生業としているためその対処も考えなくてはならない。
クライアントからの改修相談があり、まずは自邸で対応を検討をしてみた。
無垢のフローリングは日焼けや水がかりによって色変化が起る。
我が家の洗面所の床とトイレの床はともに無垢のナラフローリングオイル塗装だが、洗面床は水かかりが多いため、ドア下で色変化がある。
着色材の入ったオイルでその色斑を少なくしてみた。
窓枠への雨かかりや植物への水やりで水滴をそのままにしておくと水ジミとなってしまう。
我が家の階段には植物を置いている。
毎日の水やりで水ジミが出来ている。
この場合は、サンドペーパーで水ジミを落としてからの着色オイル塗装とする。
今回は検討のため塗料色が合うか確認してみた。
クライアントの住まいは塗装屋さんにお願いするため、もっときれいな仕上がりとなります。
より快適な住まいとするため、そして息抜きにDIYもおすすめします。
塗料は割高ですが小分けで販売している塗料店もありますし、オスモなどは0.125Lなどのものをネット販売しています。
記憶する住まい(2)
その1
築年数は不明だが礎石と太い柱、曲がった梁、その後の改修跡が残る建物。
クライアントの要望は建物再生。
長年の改修での余分なものをそぎ落とす。
安心と安全。
古材の柱と梁が 魅力ある空間をつくる。
その2
太い自然絞りの床柱、飾り格子の書院窓。
裏山の欅で普請した建物。
クライアントの要望は古材利用。
古材と新たな材料で、空間をつくる
大口径の欅柱は大黒柱として。
柱を磨き、形状を生かす。
床板も再生利用
端材も照明に。
クライアントの想いを受け止め、設計で出来ることを最大限に表現したい。
記憶する住まい(1)
階段に1か所、材質の違う段板がある。
建主の実家の階段板である。
兄弟で良くこの階段で遊んだそうだ。
撤去にあたって持ち運んだものである。
記憶はかけがえのないもので、その価値を大切にしたいと思う。
住まいづくりでは、既存家屋の材料を再利用できないかというご相談がある。
住まいの想いをお聞きし、最大限利用したいと考えている。
材料利用の住まいを2題ご紹介する。
昭和初期に建てられたお住いの改築である。
改修を何度か行い今回は兄妹で敷地を2分割しそれぞれ建替えることとなった。
新しい住まいでは、門塀の大谷石を敷石に使い、門灯を再利用している。
室内では型板ガラスの利用、建具引手などを再利用した。
これも昭和初期のお住まいである。建主の祖父母の住まいだ。
ご両親はこの建物の奥に住まいを建て、建主は祖父母の住まいがお気に入りだ。
床柱と照明器具のセードを再利用した。