冬場のヒートショック(部屋間の温度差)問題は住まいを考える上で重要です。
但し、温度差の大きくなる寒冷地と一般地域は別に考える必用があります。
一般地では、断熱性の良い家にして少ないエネルギーで暖房を行えば、ヒートショックは少なくなります。
暖房を床暖房とすると、床からの輻射熱暖房のため部屋温度は20度前後とエアコンより低い室温で暖かい体感を感じます。断熱性の良い住まいなら、温度差は少なくなります。
暖房部屋を開け閉め(または、開放)することで暖気は流れ、より温度差の少ない部屋間となります。
温度差を少なくするため、強制的(換気扇)に部屋間換気(空気の入れ替え)を行う場合もあります。
出来れは開放(または開け閉め)をおすすめします。
浴室、トイレはシックハウス法(ホルムアルデヒド等の化学物質の放出・設計では化学物質は使用しません。)で一般に換気(排気)を行うため、浴室の水蒸気、トイレの臭気を放出し、室内の暖気を取り入れてることになりますので、最も必用な場所での温度差解消に役立っています。
熱交換換気(24時間換気)は給気(排出した空気の替り)の温度を上げて取り込む設備で、24時間換気は一般に部屋同士の熱交換も常時行いヒートショックをなくす設備で、高断熱高気密住宅とペアになる設備です。
ヒートショックを少なくする方法として、1階にリンビング、浴室などがある場合、床下(蓄熱)暖房による1階全体床暖房があります。
太陽光を利用したOMソーラー等床下温風暖房、ベタ基礎蓄熱暖房(SRC基礎)、床下蓄熱暖房(オンドル、温水)があります。
一般の床(板下)暖房と比べ設備が大掛かりになり、ランニングコスト、イニシャルコストが大きくなります。
床面温度は低くなりますが、全体に暖められれているためヒートショックはほとんどなく快適です。
体感や好みは個人差がありますので相談しながら決定します。