TAMの家づくり

住まいづくりを楽しむ、住まいを楽しむ

日常道具について思うこと

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OH(OUR HOUSE)に住み始めて、8年と半分が過ぎる。
設計事務所を初めて18年目の仕事なので、気負いもなく気持よく過ごせるかたちをつくった。

住まいの調度、道具も気に入るものを集めている。
シンプルで温かみのあるデザイン、機能的で自然な工夫のあるものがいい。
高級なものでなく普通が良い、「用の美」というものが好きだ。

洋食器はダンスク、和食器は砥部焼を今のとこを日常使いとして愛用している。
グラスはボダム、カトラリーは・・・とお気に入りに囲まれての毎日は楽しくなる。

砥部焼は伝統的な形と柄の厚手の磁器で、堅牢な中に柔らかさのあるデザイン。
ダンスクを和食器にしたようであり、ダンスクがよりスマートで砥部焼はより温かさを感じる。
マイナーな焼き物のため地元で25年ほど前に購入した物以外は陶器市、通販で集めていたが、自由が丘に直営店があるので行ってみた。

そこで購入した茶飲み。
何度もそれでお茶を飲んだことを思い出した。
30年前、宮脇檀建築研究室の所員用の茶飲みだ。
所員全員の週番制で茶を入れ、洗ったことが思い出される。

形はシンプル、中は丸で外は角という手わざのあるデザイン。
飲み口に優しい丸みがある。色は口元、底、内部は白磁、胴は藍。
伝統的なものだとのこと。
今でこそ、全く古びないデザインだと感じる。
「建築を目指すもの、いいものを食べ、身につけ、経験をしなさい」という恩師の気配りが見える。