TAMの家づくり

住まいづくりを楽しむ、住まいを楽しむ

床下点検口

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床下点検口は、

床下の設備の維持管理(清掃・点検・補修・更新)が容易に行えるようにに設置しています。

また、木造の場合は床下環境や木部の状態を確認できますし、防蟻処理を行う場合はそこから作業します。

天井点検口も同様な目的でつくります。

長期優良住宅では認定基準の一つとして「維持管理・更新の容易性」という項目があり、「劣化対策」として点検口の設置と点検のための空間確保義務があります。

住まいの要素(構造・外装・内装・機器・器具・配線・配管)はそれぞれの更新、修繕周期があります。

点検があり修繕、更新があるので点検口はそのために必要と考えなくてはなりません。

そこをしっかり設計出来、クライアントに説明できる能力はとても大切と考えております。

床下ですが、未利用空間としての魅力があります。

既製品の床下収納もありますが、収納量と点検口を含む金額を考えるとあまりお勧めできません。

私どもの十里木の山小屋は、湿気対策で高床とし床下は維持管理と収納空間としております。

高さ60cm程ですが、電気、設備工事は床を張ってからの工事が可能で、日程の融通が利きました。

床下点検口は床材の杉3層パネルの半分(900mm角)で厚さが36mm、下地兼用のためそのまま点検口としています。

床断熱はフェノール成型材のため受木をつけ簡単に取外せるようにしています。

引手と断熱材の受木(外壁胴縁利用)でほとんど手間のみです。

設計はデザイン、構造、設備、維持管理、コストが絡み合っています。

上手に解決することも設計の楽しさです。

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