TAMの家づくり

住まいづくりを楽しむ、住まいを楽しむ

山小屋づくり現場調査の簡易道具

小規模な山小屋を分離発注とDIYで、低予算で建てようという提案を行っています。

私どもの富士山麓十里木の山小屋をモデルとしています。

これまでに日光で実現しています。

山小屋ですからそのほとんどは敷地からの計画です。

希望の土地が見つかると、こちらは地盤状況、インフラ、工事作業性、負担金、補助金などを調べ、地域性、都市計画による内容を含め建物予算外にかかる総費用概算を提供します。

購入の最終判断は同行しての現場調査でということもあります。

低予算での計画のため、そこで出来ることはやっておこうと考えての現場調査の簡易道具の出番となります。

15坪程度の計画なので、景色、立木、インフラ接続など考慮して場所決めを行い、そこにビニールテープで縄張りを行います。

そこで簡易道具を使います。

1.2m程の角材に10cm毎の目盛りが入っています。

まずは、縄張り4隅にハンマーで角材を打ち込み表層土の深さ、支持地盤の固さの程度を調べます。

そして、写真のように地面に水平におき、おおよその傾斜を調べます。

ちょっとしたことですが、予算組により役立ちます。

 

 

 

 

オーブンレンジ取替狂騒曲

設備取替にも希望があります。

取替一つでも生活が楽しくなるものが、より経済的に手に入ればと考えます。

ちょっと複雑な購入システムのため、取替に大分日数がかかりました。

その顛末です。

 

私どもの打合せ記録、工事監理記録風に書きます。

 

1日目 突然電子レンジが温められなくなった

取扱いQ&Aとググリでコンセントの抜き差しをしても改善なし

使用18年のため修理より安全で取替と考え、パートナーと機種選定

コンロ、オーブンレンジは白色希望のためR社の1択で決定

コンロはR社の工事費込みネット販売品、オーブンレンジは流通品だが、とりあえず、ガス機器施工店でメンテを行い毎回ガス展の案内をくれるライフバルに見積相談、ネット販売も取れるとの回答あり

仕事場打合せ室にある電子レンジを暫定使用

2日目 ライフバルよりネット販売品は取れないとの連絡あり

オーブンレンジの取替工事見積依頼

R社にガスコンロ取替工事とオーブンレンジ取替工事希望をネットで申込み、コンロ代金をクレジット支払い

5日目 R社の現地調査日程の連絡あり

18日目 最短日での現地調査

23日目 R社見積着、オーブンレンジの取替工事金額がライフバルより2万高

24日目 R社にコンロのみの工事で依頼、コンロ接続部品4千の見積追加通知あり

追加工事の理由を電話で質問、2業者が来ることの不便さを説明

商品だけの販売も可能との提案受

商品購入のフォーマットアドレスが送られてくる

25日目 金額を確認と購入確認事項(転売禁止等)を送信

ライフバルにコンロ支給+オーブンレンジ取替工事見積依頼、見積受

26日目 R社にコンロのみ購入申込

ライブバルにコンロ支給+オーブンレンジ取替工事依頼

30日目 コンロ到着

34日目 コンロ、オーブンレンジ工事完了

 

ネットによる工事費込の取替工事見積(依頼)の業態があります。

既存機器品番、周辺状況などを詳しく写真で送るシステムとなっています。

今回も、そのシステムでしたが商品がネット限定商品であったためとシステム上

商品販売は無しのためこれほどの日数がかかってしましました。

R社の電話はすぐにつながり、クレジット決済も商品発送時であったためストレスは少な目でした。

経済性は税込み3.5万ほど安価となりました。

 

商品は共に18年前の機種の後継品と思われます。

より良くなった点は、

コンロについては、

すべてのバーナーにセンサーがついて、センサーにより指定温度に自動調節

すべてのバーナーにタイマー設定

バーナーダイヤルが段階的に作動、調節が判りやすい

ダイヤルが納まつている時が消火時で分かりやすい

ダイヤルにチャイルドロックがついている

グリルの部品が清掃しやすくなった

グリルの温度設定に中が増えた

天面のバーナー開口部がシンプルとなり清掃性が良くなっている

コンロ背後の排気口の穴が小さくなって、ゴミが落ちにくくなっている

レンジオーブンについては、

レンジ500Wが600Wとなった

電源が使い終わるとOFFになる

時計がなくなった

旧品は扉の締まりが強く、5年ほどで扉が割れて取り替えました、改善はなさそうです

共通は、

白色が今はやりのクールホワイト(角度のよリグレーぽく見える)

スタンダードの白が好きです

 

コンロとオーブンレンジの安全性が増しストレスが減ることが今回の最大の成果です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木製ベンチのDIY修理


購入後18年越えの木製ベンチ、バルコニーの庇下に置いていますが風雨時には雨がかりとなります。

見かけは問題なかったのですが、座面框部の堀込部が多少腐朽してきました。

そこで、DIY修理をしました。

リフォーム工事では、板ものの設計見積の参考として四国にあるネット販売の業者金額を参考にしています。

今回の修理に材料を取り寄せてみました。

既存の材料はアカシアです。さほど耐久性はありません。

この業者さんはミリ単位の大きさ指定と様々な加工をしてくれます。

50cm程の小材のため、耐久性のあるチークの無垢材でR面取磨き加工をしてもらい、

材料費2,540円、配送料1,320円、合計3,860円(税込)です。

2週間ほどで届きました。

検品をしましたが、良材で加工も指示通りです。

多少の細工を行い框を取り替えて終了です。

築10年の私どもの設計した住まいで、製作キッチンの不具合スライドレールの取替に伺った際に、杉の板が1枚玄関に置いてあり不思議に思ったのですが、樹脂製のふろふた交換に1万以上支払ってまた樹脂製より、木製蓋へとのお考えのようでした。

木張りの浴室のため素敵な考えです。

近くのホームセンターでの試しの購入のようですが板厚がありすぎ重いのが難点です。また金額もそこそこします。どうやらネットで木製ふろふたを探したようですが高額とサイズの問題があったようです。

そこで、この業者を紹介しました。

ふろふたなどは注文時に指示するだけの素敵なDIYです。

生活する中でより楽しく暮らしていただきたいと考えます。

PS

浴室の木材はカビ易いので設計では木製ふろおけ屋さんからお聞きした浸透性木材保護剤(木肌一番)を使用しております。石油系なので好き嫌いはあります。

DIYでは割高になりますが小分け販売の業者もいます。

塗料の仕様マニュアルから必要量を考えて下さい。

 

 

 

 

固まる土の補修

ここ数十年の間に公共の舗装にも、環境配慮として固まる土を見かけるようになりました。

美観、柔らかい歩行感、排水性の良さ、滑りずらさなどもありとても素敵な材料ですが、耐久性に劣るところ、カビ・苔の発生が他のものに比べで大きいことが難点です。

また、欠損部の補修がモルタル等で施工されているところを見るのはとても残念な気分です。

我が家もポーチには固まる土(透塊ソイル)を使っています。

日の当たらない北向きで風も抜けないためカビや苔は発生しましたが、定期的な除菌剤による除去と高圧洗浄行っておりましたが、15年を過ぎる頃より表面が薄く剥げるようになり、補修となりました。

メーカーに確認したところ同材であれば付着性は良いとのことなので、既存材処分を考え1袋(25kg)なら補修部約1cm削りで良いのでやってみることにしました。

土なので、頭の大きなハンマーと平タガネで簡単に削れていきます。

仕上は木ゴテで均しましたが、ふるいなら綺麗に仕上がります。

 

シラス壁の手入れ

火山灰シラスを主材料とし自然材料のみでつくられているそとん壁は、伝統的塗壁を材料の特異性によってより性能を上げるとともに資源の有効活用が魅力的です。

18年が経過し全体的には色褪せがあるものの経年変化と考えると見栄えも問題ありません。

同時期に建った近隣のサイデイング材の住まいは、ほぼ10年で塗り替えてピカピカになっていますが、不具合がなければ経年を楽しむのもまた良いものです。

しかし、細部を見ると手入れが出来ればと思うところもあります。

一つは浴室換気扇フード廻りです。

水蒸気が当たり色落ちが大きく見栄えが悪くなっております。

スコートのため目立つ場所ではありません。

もう一つは、外壁凹面の汚れとそれに付着したガビの発生部です。

庇上部など水のたまりやすい場所です。

今回、メーカーの色落ち用サポートセットと除菌洗浄剤を使用してどんな具合になるかDIYで試してみました。

下記は換気扇フード廻りの補修前の色落ちした写真です。

壁面凸部が色落ちし、凹部が汚れています。

凹部をブラシで洗浄し色落ち用サポートセットで補修しました。

サポートセットは粉と液体を専用スプレーボトルに入れて吹き付けます。

粉は白セメントで固まってしまうため消費期限2週間です。

凸部、凹部ともに着色されましたが、全体的にみると色の違いが判ります。

着色剤の色が薄いようです。

凹部の汚れも取り切れてなかったようです。

色味は既製品なのでこれ以上を望む場合は、メーカー相談となります。

次の写真は庇上部です。

凸部色落ち、凹部汚れとガビの付着が見られます。

凹部を除菌洗浄剤とブラシで洗浄の上に、補修材を吹き付けました。

凹部の汚れ、カビが落ち、凸部の色落ち部にも着色されました。

除菌洗浄剤は次亜塩酸ナトリュームがカビ取りの主材料です。

漂白剤でもありますが色落ちがないことの確認はしているそうです。

気になるところの補修を簡便に行うには良い材料だと感じました。

全体の壁改修には、シラスカラーというものがありシリカを主原料とした通気性のある塗材のようです。撥水効果もあるため雨濡れの色変も出ないようです。

リシンかき落としの改修材として使用した実績もあるようです。

経年に対応した材料があるのはとてもありがたいことです。

 

 

 

 

 

門型フレーム

木造在来工法は平面の上で耐力壁をバランスよく配置しながら設計していきます。

平面の上の一方向にどうしても、耐力壁が設けられないときに使える構造に門型フレームがあります。門型フレームは基礎と柱、柱と梁を剛接合した工法で構造耐力上必要な軸組みとなるような門型フレームの柱、梁、接合方法が計算されます。

 

住まいの奥の旗竿地をクライアントが新築し、現在の住まいを娘家族が住むという計画で門型フレームを採用しました。

間口3.55m、奥行き10.9mのカーポート(黄色部)が門型フレームとなっています。

構造的にバランスをとるため独立させた設計となっております。

 

使用した工法は、ホームコネクターという金物と接着剤併用のものです。

柱は120×150、梁は120×210の米松集成材で大きなもの(高額)ではありません。

ホームコネクター工法にかかる費用は、金物、接着剤費用、研修費用を含めても20万ほどでした。

基礎と柱の接合金物です。

金物につながる細い金属筒より接着剤が流し込まれます。

研修費用は次回からの採用では不要となるためより安価に提供ができます。

 

 

 

 

十里木アトリエのモミの木

富士山の見える十里木高原に山小屋を建てたのが10年前、2本のモミの木の下のアトリエは5年になります。

気になっていたモミの木の日の当たらない場所の枯れ枝が冠雪害になる前に、知り合いの庭師さんに枝払いをお願いしてさっぱりしました。

枝のロープでの受取、養生、片付、薪用の切断は私の担当です。

葉が枝に吸盤のようについていること、葉の先端が2つに割れていることで2本ともモミの木であることの確認ができたこと、葉の付き方が違うことも判りました。

主幹の先端はクリスマスツリーです。
根が出てクリスマスに使えると良いのですが・・・

楽しい枝払いの2日間でした。