TAMの家づくり

住まいづくりを楽しむ、住まいを楽しむ

宮脇先生のこと

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 宮脇檀先生が亡くなられて丸8年がたった。先日、9周年の偲ぶ会に参加してしばらくぶりに旧宮脇研究室の方々と楽しい時を過ごさせてもらった。私は1981-1988の在籍なので、もう20年以上も前となってしまったが。在籍中は建築を目指すもの「いいものを食べ、身につけ、経験をしなさい」との宮脇イズムで大変貴重な経験ができた。20代の若者が日頃とても行くことが出来ない高級レストランでの食事会、インド社員旅行などすばらしい経験である。宮脇先生との打合わせは緊張し、先生の思いを伝える作業なので常に描かれたスケッチを理解し言葉を最大漏らさず具現化することに一生懸命だった。本当に貴重な時を過ごさせてもらった気持ちでいっぱいだ。現在の設計作業でも常に「宮脇先生ならどうする」が設計の方向性を決めている部分がある。「考え方の筋を通すこと、物の在り方には必ず意味がある」(写真・遺作のスケッチ)