見晴らしや日当りが計画している生活スタイルにぴったり当てはまれば申し分ないが、それぞれ別方向にありどちらも優先させたい場合は相当悩んでしまう。
計画敷地は郊外の大きめな敷地であるが、南側が一段高く2階建ての建物が迫っている、東側は見晴らしの良い高台に位置する、西側は空地という状況にある。
庭も見晴らしも東に集めてしまえば納まるが、午後の日差しの中で遊ぶ子供の姿が見えてこない。
今回の解決案は南北に細長い建物とし、建物西側に南北に細長い庭を設ける計画とした。建物は崖際に位置させているため小さな見晴らしデッキを設けただけだが、どの部屋のからも見晴らしが良いし、デッキでお茶程度は十分できる。
ここの建物のポイントは西側に午後から十分な光を浴びる庭が出来、リビングはデッキにも庭にも面していて親はテラスでお茶、子供達は庭で遊ぶという場面でも、テラスから子供達の様子が見られるから安心できる。リビングは丸一日陽が回るので快適だ。
こんな郊外敷地で南一杯に建てることはまず無いと思いながら発想した案である。