アトリエ工事、いろいろありまして・・・
昨年末11月に完成予定だったアトリエ工事、建具屋さんの突然の離脱から職人さん探しを行いようやく完成です。
建具塗装はDIY。
まだ、建具取付は12月初めで気温もそこそこ塗装可能でしたが、そこからガラス製作依頼なので完成取付が1月となりガラス取付シーリングは気温低下のため施工後の養生保護。なんとかなるさで決行です。
ガラスが入るまでは開口部をブルーシートで覆い年越しでした。
暖たかくなったら電灯など内部に手を入れようと考えております。
ガラスと同時にストーブを設置しましたが、活躍はまだまだです。
主屋とはデッキでつながります。
敷地内で一段高くなった場所にある2本のモミの木の下にデッキをつくり、アトリエの軒下の半外部、内部となります。
これから登記をします。
建物表題変更登記となります。
2本のモミの木を見上げながら、安全な枝切のための道具や動画を見て勉強です。
十里木アトリエのロフトハシゴをつくってみて考えたこと
週1回のペースで天候を見計らい現場に行っています。
ロフトハシゴは間柱という構造材3本からDIYで製作します。
構造材は経済的でモルダー(平滑)加工がされているのですぐに製作作業に入れます。
3本の材料から側になる材料と段になる材料を選びます。
4mの長さのものから必要寸法は側、段共に3m程度なのでどこをつかうかも大切です。
材料の表裏、上下をチョークでマークし、段板の節を見て板取の目安を付けます。
側板は木表を外側とし、段板は木裏を上面とします。
自然のものなので反るのが当たり前です。反って不具合が無いように、その中で配置を決めていきます。
側板の節の無いところに段板が来るようにすることで作業も見栄えも良くなります。
側板は2枚を固定しスライド丸のこで切断します。2枚の誤差を出さないためです。
段板は丸のこで切断します。束ねることで誤差を少なくします。
ルーターで溝彫りを行い、ほぞ差しなので溝彫り底を整えます。
ほぞとするのは一定段幅確保と堅固にするためです。
段板に番号を振っているのは、見栄えで配置を決めているからです。
組み上げです。
接着剤は使わず、ビス止めです。
仮置きしました。
ハシゴづくりでも材料からつくると考えることはいっぱいです。
住まいづくりは工場製作、現場組立となりつつあります。
木架構もプレカットが主流で構造表しの場合に適材適所とならない場合もあります。手刻みであればひとつひとつの材料を吟味しながら場所や向きや加工をより考えます。
大工さんの知識や技術、経験の継承が心配です。
私どもの山小屋は2棟ともに手刻みで出来ていることは感謝しかありません。
収納のDIY
私どもの収納設計は、希望する使い方、内容をお聞きし、細かなところまで計画し提案していきます。
造作収納、製作収納が多いのはデザイン性とともに生活に合わせたものがつくれるからです。
しかしながら、暮らしていくうちにはより良い工夫をしたいものです。
製作収納(家具)はは堅牢さとともに加工性を考え本体、扉共に木製ソリッド材(無垢、集成、積層等)としています。
どこでもビス打ち、穴あけが出来て簡単なDIYをすることが出来ます。
わが家も収納の懸案事項がたまってきましたのでいくつかのDIYを行いました。
下足棚、クローゼット棚の追加とプリンター棚です。
購入先の棚板木材料を確認し、出来るだけ大判板材からのカットで無駄のでないようにします。
綺麗に仕上げるために、材料カットは購入先ホームセンターで行います。
1カット60円です。
既存箱内の棚受は既存と同じ金属ダボを購入し、本体がソリッド材のため、穴あけ、打ち込みだけで後は棚を乗せるだけです。
カット材の小口、角はサンドペーパー掛けを行うとより良い仕上がりとなります。
クローゼット小物棚2段、金属ダボ受
クローゼットバック棚
下足棚3段、金属ダボ受
材料費
棚:パイン集成材 4,928円、カット代 462円、金属ダボ 1,198円、木ネジ(手持)
合計 6,588円
プリンター棚
材料費
棚:パイン材 6,091円 カット代 198円 棚受アングル 1,012円 木ネジ 426円
合計 7,727円
別途コート入れ小物棚5段 棚受アングル
材料費
棚:ホームセンターパイン端材 250円 カット代 528円 棚受アングル 590円
木ネジ 221円 合計 1,589円
ホームセンターには経済的な端材もあります。
楽しくDIYをし、便利になればと思います。
如何でしょうか?
ザノッタ・サッコのカバー
イタリア家具メーカーのザノッタ社サッコは今から50年以上前に発表されました。
袋(サッコ)にスチレンビーズを入れたシンプルなもので形状がユニークです、当時はとても前衛的なものでした。MOMAの収蔵品でもあります。
わが家に来たのは14年前に住居兼アトリエが出来たときです。
ソファの購入25年のマレンコ(イタリア・アルフレックス社)を芯材のウレタン、カバーを取替え、デザインに合うラウンジチェアとして購入しました。
袋の表面材がPVC(塩化ビニル樹脂)のため、数年で剥がれ始めてしまい、型崩れしてしまい長らくアトリエの片隅にありました。
カバーをつくろうと話していましたが、生地をどうするか、パートナーがデザインした生地(写真の背景の絵が原画の一つ)もありますが大柄だったり薄物だったり、DIYするかカーテン製作などでお世話になっているブライトさんに依頼するか、ここ数年の懸案でした。
きっかけはパートナーがウイリアムモリスのデザインが好きということ。
モリス生地は薄地で椅子張りには適していませんし高額です。
ブライトさんはモリス生地を利用して小物を製作販売もしています。
そこで、採寸図をつくり、端切れ材を一部分に入れることで希望金額に合うようにしました。
形も戻り懸案が無事解消されました。
わが家のリビングに復活ですが、ソファに置いてあるいくつかのクッションはソファと同じ生成地ですが、2つくらい同じモリス柄にしたら・・・と懸案が追加されました。
住まいづくりの楽しみは続きます。やれやれ。
十里木の山小屋、傷んだ外壁板を取り替える
十里木アトリエ工事に合わせ山小屋の塗装工事を行いました。
片流れ屋根の樋なしのため、屋根下部にあたる壁面は他の箇所に比べ雨がかりとなり、前面には樹木の枝葉が近いため外壁板の傷みがありました。
外壁材はDIYの部分取替を考えていましたので、流通材の貫材をビス止です。
傷んだ箇所は雨水が板裏に回っていました。
傷んだ板と一部胴縁も取替です。
胴縁も流通材ですが丁度アトリエ工事での同材があります。
使用できるものは裏面にアトリエで使用した防腐剤を塗り、傷んだものは取り置きの材料に取り替えました。
材料に合わせて胴縁部分でシーリングを入れ継ぎ足します。
2mほどの材料が足りないのでアトリエ工事で余りが出てから施工します。
取替新旧です。
十里木アトリエ、休む暇なし
1週間おきの現場ですが、山の天候などもありゆったりした進行です。
外壁を張る前にストーブ煙突、電気配管、換気配管を行います。
暖房は今回もペレットストーブです。
小さなアトリエなので、母屋でも検討したRS-MINIとしました。
ペレットを購入しているところがこのメーカーのものの施工を行うことを知っていたので問い合わせたところ、丁度在庫をしておりお願いすることにしました。
煙突配管時に顔合わせと購入した熱交換換気扇のスリーブ取付を行ってきました。
30分ほどで終了、熱交換器のスリーブ穴もついでに開けてもらいました。
解体現場で不要になった樹木をいただき十里木の山小屋に移植しています。
春のスミレとゴルフ場からの芝は良いのですが、熊笹、蛇イチゴ、メヒシバ、アザミ等の現状を何とか変えたいと思っています。
庭に自生している山ザクラ、アシタカツツジも室内から綺麗に見えるように移植しています。
下草刈や庭の手入れの仕事は沢山あります。
アプローチ廻りの雑草はとても気になるところです。
シャラ、キンモクセイ、ツツジを植えましたが地面は岩がごろごろしています。
良い機会なので雑草取りと土の掘り起こしをしてみました。
掘り起こした岩は縁石としました。
雑草除けのために知り合いの施工者がつくっている手持ち樹皮マルチング材を入れました。
マルチング材がどの程度雑草除けになるか確認です。
前庭も掘り起こし土壌改良をします。
邪魔にならぬように移植ツツジを縁に移動しました。
アトリエのデッキに絡む2本のモミの木は高いところまで苔が一杯です。
枝落しついでに苔落としも行いました。
休む暇なしです。