TAMの家づくり

住まいづくりを楽しむ、住まいを楽しむ

十里木の山小屋の館銘板

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十里木の山小屋の館銘板は、新築端材の杉板の上に文字を工作用陶土でつくり貼りつけていたのですが、経年の水分で柔らかくなり台風で一部が剥がれ落ちてしまいました。着色塗装で防水処理をしたのですが、工作用陶土では長持ちはしないようです。

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文字の修理ですが、以前木片にハンダゴテで文字を書いたことがあったので挑戦しましたが、水分がまだ残る材料なので、くぼんだような焼き文字はなかなか出来ません。
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文字を彫ることに挑戦しましたが、製作途中のようです。

文字の色付けでは面白さが無いような気がします。

丁度庭木で若葉のつかない枯れ枝を発見しそれで埋めてみることにしました。

もともと、工作用陶土の文字は木の枝の代わりでした。

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思うような出来上がりです。

住まいの庭木をつかい、彫って埋め込んだことで素材と手間という奥行がでました。

後は枝を防水処理し貼りつけます。

 

 

 

 

改正省エネ法

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4月より改正省エネ法が施工され、小規模住宅にも省エネ基準の説明が設計者に義務付けられることになります。
小規模住宅では省エネ住宅の説明義務と適合化意思の確認があります。
適合化によるメリット・デメリットで意思のない建主にたいしても適・不適の説明を行うため、確認の作業があります。国交省が紹介しているものは、モデル住宅法で6枚ほどの計算シートが用意され計画内容の計算値(外被性能)及び該当点数の合計(一次エネルギー消費性能)により適・不適が判断されます。
モデル住宅法で適合でも省エネ住宅の支援を受けるためには、より高度な計算(標準計算ルート等)を行い、検査機関の評価証明が必要になり適合化させるために仕様の変更等を行う必要もあるかと思います。
一次エネルギー消費性能の適合は、省エネ高効率設備の導入になり建築資金に大きくかかわってきます。
2050年脱炭素社会、2030年の住宅のエネルギー消費量を13年比で18%削減は、すぐそこに義務化もあるような気がしています。
脱炭素は緑環境づくりや自然素材利用、地場産材利用、雨水タンク、コンポストなど費用のあまりかからないものも沢山あります。
豊かな住まいづくりはそこでの生活も豊かにします。
出来る範囲での脱炭素を住まい手とともに考えていきたいと思います。

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解体現場の樹木

f:id:tamworkroom:20210322175439j:plainわが家の南側の駐車場の解体が始まった。

4か月で15棟の住宅地となり、年内には建物も完成となる。

私どもが、この地に越してきた15年前は廻りが畑や駐車場であったが、畑も半分以上が住宅地やマンションとなった。

わが家の南側に区画される土地は奥行の無い形状のため、前に建つ建物で1、2階の窓はほとんど目隠し状態となるようだ。

前に建物が建つことを想定しての計画であったが、一戸建ては最も建物が密集し視界が遮られてしまうので残念である。

吹抜階段の縦長窓、建物角窓は机上の隣地建物想定窓であるがどれくらい役に立つか気になるところではある。

駐車場には管理されておらずしょぼしょぼではあるが、サツキが数十本植えられている。

解体現場の樹木はほどんど廃棄処分となってしまう。

それを現場担当者に尋ねたところ、採っていってもかまわないということである。

3月は移植適期のため車に積めるだけいただくことにした。

2回に分けて十里木の山小屋敷地に植えてきました。

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施工依頼の難しさ

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小さな工事、まして各職人さんと直接工事を行う直営工事は施工依頼が難しい。

アトリエ棟の増築も十里木の山小屋工事を請けていただいた方々にお願いしたのだが、基礎屋さんが大きな仕事の下に入ってしまったため、基礎屋さんを変更することに。

前の基礎屋さんの見積単価での設計見積でお願いしたのだが、見積は1.5倍に。小さな工事なので大した金額ではないのだが、土の場内処分への修正などのお願いをしようにもなかなか連絡がとれず、どうも気が進んでないらしいと感じ、紹介してもらった大工さんに話したところ、今回は大工さんも下りたいということになってしまった。

10月末に各職人さんたちに見積依頼したものの基礎屋さんとのことで12月になってしまい、水道屋さんから大工さんを紹介してもらい3月末以降の工事としました。

そして、先週大工さんとお会いしました。

緊急事態宣言下で山小屋へは行っていなかったのですが、仕事とあれば・・・

昨年植え替えたサクラ、ツツジの新芽が出ていたので安心しました。

今年はコブシの花芽が初めてついたので咲くのが楽しみです。

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床暖房の費用

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*床暖房コントローラ

床暖房は私どもが住む首都圏では、10月末から5月初め頃まで使用します。

毎日室内はひんやりとした寒さを感じずに快適に過ごせます。輻射暖房のためエアコン暖房のような暖気が逃げるということはなく、足元が特に温かいため、春先などは床暖房を使用しながら窓を開けて過ごす方も私どもの建主の中にはおられます。

床暖房を選ぶとき、住まい全体なのか、広範囲なのか局所なのか、また熱源は何が適当かによってそれにかかる費用を含めてご説明しています。

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*TAM事例による床暖房比較

床暖房は一般的に、温水式床暖房と電気式面状発熱体床暖房に分けられます。

費用は、設置のイニシャルコスト、維持管理のランニングコストがあります。

新築大面積には面積当たりのイニシャルコストが小さくなる温水床暖房、新築小面積やリフォームでは個別に費用対効果を評価しますが、総じて電気式面状発熱体床暖房となります。

ランニングコストは温水床暖房では熱源機をガス、電気(ヒートポンプ)、石油にすることで費用は変わってきます。

電気式でもランニングコストが小さくなるPTC特質を利用したものなどあるため費用が変わってきます。

それぞれメリット・デメリットもありますので、ご家族の現在、将来の使い方などを考えて選んでください。

ランニングコストでも修繕・更新に関しては床暖房発熱部は建物の更新を40年としてもそれ以上の寿命がありますが、熱源機は20年、コントローラ等の電気部品は10年程のメーカーの寿命設定です。メーカーや施工者が長く対応できるかが重要となります。

電気、ガス契約自由化となっています。

私どもの住まいは自由化前からガス温水式床暖房の占める費用が大きいため、ガス契約の方が見積上も経済的でした。一定年額を支払うことによる維持管理サービス、割引プランも利用しています。

住まいの断熱性を向上させれば首都圏では床暖房のみで過ごすことが出来ます。

冷房はエアコンで猛暑日、熱帯夜の30日程度、暖房は床暖房で120日程度です。

床暖房の利用はエアコンと比較すると4倍になります。

快適性を考えたとき、費用対効果は十分に取れていることを実感しています。

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住まい全体の床暖房を考えるとき、浴室、トイレなどは多くの場合個別なものとして考えます。住まいの土間全体を温めどこでもひんやりとしない柔らかな温かさ、シンプルな設備の床暖房もあります。外周の断熱性を高くすることを併用すれば上階も快適となります。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

整流付吐水口の清掃

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十里木山小屋の洗面水栓。

整流口となっているはずが、滝口のような水の出方。

別荘地の地下水利用で水圧が一定していないためかなと思っていたのですが、

もしやと思い整流口を外してみると、整流にするためのネットにゴミの付着。

綺麗にして使用。

少し水流が柔らかくなったようです。

 

 

 

 

 

薪ストーブのこと

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薪ストーブはMさんのご希望のようです。早速鉄板製の製品を購入したいが如何かと問合せがありました。

薄い鉄板で出来ているものの室内使用は危険であることをお伝えしました。

薪ストーブをつけるなら、建物の仕様をそのまま使えるように内装制限の緩和を受けたいこと、本体は10倍、薪ストーブ初心者のMさんには操作、メンテなど相談できるストーブ屋さんに施工してもらうこと、安全性は重要なので2重煙突にしたいこと、締めて最低70万ほどかかることを お伝えしました。

数種類の検討の結果ネクター社のもので決定。

取扱い商社に同品と同じ操作タイプのものがあり見ておくことをお勧めしました。

取扱い商社の代理店が現場近くにあったので、早速HPを見て、お話をお聞きし図面等を送り見積。

設計見積は75万(税込)でしたが、なんと120万(税抜)。

支持金物が高額、不要アクセサリー入れ。低額な小さな山小屋という説明はどこかにいってしまったようです。ハウスメーカーはいつもアクセサリーは入れておいてと言ってくるのでとの回答。

どうやら趣味の世界の御用達ストーブ店に依頼してしまったようです。

気分を取り取直しWEB検索、SNSネクター社の該当品が入荷しましたとのページを見つけ、早速連絡。社歴30年、国産メーカー煙突使用(HPがなくカタログ取寄せ)とお聞きしての期待のとおり、炉台施工含めて70万(税込)。

 今回は、積雪と重い2重煙突の耐震を考えチムニー式屋根抜き煙突。

炉壁は内装緩和を利用したセメント板、炉台はレンガを支給としました。

地場産の素敵な石があるのですが、レンガの数倍となってしまいます。

レンガならご近所に国産、輸入レンガ小売店があり、好きなイメージの色の組み合わせや古レンガなどの素材感により安価で楽しめると思いました。

 

Mさんから早速、ご挨拶とストーブを見に行ったと報告がありました。